比重は、4℃における同体積の純水に対する質量比で、小数点以下2桁まで表示してあります。よくアニールされた試料を、いわゆるアルキメデス法によって測定します。空気の浮力による補正は行なっていません。
光学ガラスでは全く泡のないものをつくる事は極めて困難です。泡は、ガラス100ml中における断面積の総和として表示されます。また、結晶や節のような異物などがある場合も、泡と同様とみなし、泡の断面積の総和に加算してあります。なお、この分類は泡及び異物の直径または最大径が0.03 mm以上のものを対象としております。
級 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
---|---|---|---|---|---|
100ml中の泡の断面積の総和(mm2) | 0.03未満 | 0.03以上 0.10未満 |
0.1以上 0.25未満 | 0.25以上 0.50未満 |
0.50以上 |
ファインアニールされた製品の屈折率及びアッベ数はこのカタログの値に対し通常次の公差に入っています。
nd:±300×10-6
νd:±0.5 %
特別なご要望に対しましては
nd:±200×10-6
νd:±0.3%
の公差にも応じます。納品に際しましては、C、d、F、gの各スペクトル線に対する小数点以下6桁までの屈折率、及びこれより求めた小数点以下2桁までのνd値を添付いたします。その他の光学恒数規格が必要な場合には、別途ご相談ください。
歪はガラス内部の残留応力によって生じた複屈折によるガラス厚さ1 cm当たりに生ずる光路差を次表により分類表記します。
級 | 1 | 2 | 3 | 4 |
---|---|---|---|---|
歪量(nm/cm) | 5 未満 | 5 以上 10 未満 | 10 以上 20 未満 | 20 以上 |
JOGIS 11-1975に定められ標準試料との比較検査にて次表の等級に格付けしています。
級 | 級脈理の程度 |
---|---|
1 | 認められないもの |
2 | 標準試料B(薄くて分散した脈理で目に見える限界のもの)と同程度のもの |
3 | 標準試料C(研磨面に対して垂直な方向と平行な脈理がわずかにあるもの)と同程度のもの |
各メルトごとに試料をとり、7.(2)項に従ってその中に含まれる泡・異物の断面積の総和を算出して、等級を決めています。
カタログに示された着色度を基準に、±10の変動幅で管理しています。特にご要望があれば、納入メルトの着色度もしくは必要な波長範囲の分光透過率を測定してお知らせいたします。